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カルガモ
湖沼、河川などに生息し、冬季になると海洋にも生息する。渡りは行わないが、北部個体群は冬季になると南下する。 食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、水生植物、昆虫などを食べる。 水面でも陸上でも採食を行う。 繁殖形態は卵生。亜種カルガモでは集団繁殖地(コロニー)を形成することもある。水辺に巣を作る。基亜種は7-9個、亜種カルガモは10-12個の卵を産む。 亜種カルガモの抱卵期間は26-28日。少なくとも基亜種においてはオスも育雛を行った例がある。雛は孵化してから2か月で飛翔できるようになる。 繁殖期前期(交尾から栄巣地の探索程度まで)はつがいで行動するが、メスが抱卵・育雛を行っている間、オスは概ねオスだけの群れを形成する。 繁殖期が終わると、まずメス親とヒナとの関係が消失する。その後は不透明であるが、越冬期前には、雌雄で構成される大群を形成する。目 : カモ目 Anseriformes
科 : カモ科 Anatidae
属 : マガモ属 Anas
種 : カルガモ A. poecilorhyncha
マガモ
非繁殖期は、湖沼、河川、海岸に生息する。群れを形成して生活する。越冬中の10月末-12月につがいを形成し、 春には雄雌が連れ立って繁殖地へ渡る。繁殖期は湖沼、池、湿地の周辺の草地などに生息 食性は植物食が主の雑食。水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べる。水面を泳ぐのは上手だがもぐれず、 水中に首を突っ込んだり逆立ちしたりしてえさをとる様子がよく見られる。目 : カモ目 Anseriformes
科 : カモ科 Anatidae
属 : Anas
種 : マガモ A. platyrhynchos
ユリカモメ
海岸、内陸の湖沼や河川に比較的大規模な群を作り生活する。大きな河川では河口から10 km以上も遡る。 夜は海に戻り、沖合のいかだなどを塒とする。 基本的には魚や甲殻類を食べるが、環境によっては昆虫や雑草の種子などを食べ雑食となる。昼間は餌場におり、夜間はこれとは異なる海上や大きな湖で過ごす。 夏に繁殖するため、日本では営巣しない。目 : チドリ目 Charadriiformes
科 : カモメ科 Laridae
属 : カモメ属 Larus
種 : ユリカモメ L. ridibundus
コサギ
全長60cm。チュウサギよりもさらに小さいので、この名で呼ばれる。全身の羽毛が白色で、いわゆる白鷺と呼ばれる鳥の一種。アフリカ東部とマダガスカルには暗灰色をした暗 色型がいるが、北半球ではまれ。日本でもわずかに記録がある。 脚、首、くちばしは長いが、ダイサギほどではない。足の指が黄色いことと、夏羽では頭に2本の長い冠羽が現れること、背の飾り羽は先が巻き上がることで、ダイサギやチュウサギと区別できる(ダイサギとチュウサギは巻き上がらない)。繁殖期のごく短い期間には足の指と目の先が赤くなる。目 : コウノトリ目 Ciconiiformes
科 : サギ科 Ardeidae
属 : シラサギ属 Egretta
種 : コサギ E. garzetta
カワウ
主に河川部や湖沼などに生息し、近年は個体数が増加した影響からか海上でも見られる。本種の主なエサであるコイなどが、人の手による無計画な放流により上流域にも生息するようになったので、本種もまた山間部など上流域に進出している。 カワウは群れで溜まる場所をいくつか持っており、ここで休息と睡眠をとる。夜明けには採餌のために隊列を成して餌場に向かい、夕方になると再び群れでねぐらに戻る。群れでの飛翔時には、V字形に編隊を組んで高く飛ぶことが多い。目 : ペリカン目 Pelecaniformes
科 : ウ科 Phalacrocoracidae
属 : ウ属 Phalacrocorax
種 : カワウ P. carbo